【ベルリン】3時間で18の観光名所を走ってめぐるランニングコース
旅ラン・コース紹介
ドイツの首都ベルリン(Berlin)。メインストリートである「ウンター・デン・リンデン」と市民の憩いの場である「ティアガーデン」の周辺には観光名所が集積している。ベルリンマラソンに参加したついでに、ベルリンの18の観光名所をめぐりながら走ってきたので紹介する。
この記事の目次
- コース
- 1. ベルリンテレビ塔
- 2. 赤の市庁舎
- 3. 聖マリア教会
- 4. マルクス・エンゲルス像
- 5. アンペルマンショップ
- 6. ベルリン大聖堂
- 7. ムゼウムスインゼル(博物館島)
- 8. ペルガモン博物館
- 9. ウンター・デン・リンデン
- 10. ジャンダルメンマルクト
- 11. ブランデンブルグ門
- 12. 国会議事堂
- 13. ユダヤ人のための記念碑
- 14. ティーアガルテン
- 15. ソビエト戦争記念碑
- 16. ベルリン・フィルハーモニー
- 17. 戦勝記念塔
- 18. カイザー・ヴィルヘルム記念教会
- お役立ち情報
コース
今回は、ベルリンテレビ塔のあるアレキサンダー広場駅(Alexanderplatz)からスタートし、カイザー・ヴィルヘルム記念教会のあるベルリン動物園駅(Zoologischer Garten)でゴールした。約12kmの道のりを3時間かけて、18の観光名所を見学することができた。時間がないけど観光を楽しみたい人には、ランニングで観光することをおすすめしたい。
1. ベルリンテレビ塔
街をよく知るには、高いところから見下ろすのが一番。ベルリンなら、高さ368mのベルリンテレビ塔(Berliner Fernsehturm)がおすすめだ。コンクリートの塔に、球体の展望台が刺さっているような構造が特徴。展望台からはベルリン市内を360度ぐるりと見渡すことができる。
2. 赤の市庁舎
ベルリンテレビ塔のすぐ近くにあるベルリンの市庁舎。赤レンガで造られていることから、赤の市庁舎(Rotes Rathaus)と呼ばれている。
3. 聖マリア教会
赤の市庁舎の向かい側にあるのが、ベルリン最古の教会のひとつ、聖マリア教会(Marienkirche)。
4. マルクス・エンゲルス像
1848年に出版され、現代思想に大きな影響を与えた『共産党宣言』。著書のカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスは、1840年代のベルリンで一緒に過ごしている。そんな二人が仲良くしているマルクス・エンゲルス像(Marx Engels Forum)をお見逃しなく。
5. アンペルマンショップ
アンペルマン(Ampelmann)とは、旧東ドイツの歩行者用の信号機で使われていたマーク。今でもベルリン市内の信号機で使われている。ベルリン土産に人気のアンペルマンのグッズが買えるアンペルマンショップ(Ampelmann Shop)はぜひ立ち寄りたい。
6. ベルリン大聖堂
シュプレー川に挟まれた中洲にそびえ立ち、ひと際存在感を放つベルリン大聖堂(Berliner Dom)。プロセイン王国の王族が数多く埋葬されていることで有名だ。
7. ムゼウムスインゼル(博物館島)
シュプレー川の中洲の北側は、ムゼウムスインゼル(Museumsinsel)と呼ばれるエリア。日本語だと「博物館島」と訳される。このエリアには「ペルガモン博物館」「新博物館」「旧博物館」「ボーデ博物館」「旧国立美術館」の5つの博物館があり、芸術好きにはたまらない観光スポットとなっている。1999年にはユネスコ世界遺産に登録された。
8. ペルガモン博物館
ムゼウムスインゼルの博物館の中でも観光客に人気が高いのが、ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)。館内は古代ギリシャ、ローマ、イスラム文化の美術作品の宝庫だ。特に度肝を抜かれるのが古代バビロンの「イシュタル門」。青を基調とした大門に動物たちが描かれている。
9. ウンター・デン・リンデン
ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)は、ブランデンブルグ門とドイツ歴史博物館を結ぶ大通り。「Linden」とは「菩提樹」の意味。ここは「ベルリンマラソン」のコースの一部でもある。
10. ジャンダルメンマルクト
美しい建築物やシラー(詩人)の像などがあるジャンダルメンマルクト(Gendarmenmarkt)は、ベルリン観光の人気スポットのひとつ。ウンター・デン・リンデンの近くにあり、こちらも「ベルリンマラソン」のコースの一部。
11. ブランデンブルグ門
ベルリンといえば、ウンター・デン・リンデンの西端にあるブランデンブルグ門(Brandenburger Tor)が有名だ。ベルリンの象徴と言っても過言ではない。ちなみに、ベルリン近郊のポツダムにもブランデンブルグ門があった。
12. 国会議事堂
国会議事堂(Reichstagsgebäude)は、19世紀末の帝政ドイツ時代に築かれた建物。ドイツ統一後はドイツ連邦議会議事堂として機能している。
13. ユダヤ人のための記念碑
ブランデンブルグ門の近くに「ユダヤ人のための記念碑」と呼ばれる戦争にまつわる記念碑がある。正式名称は、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(Denkmal für die ermordeten Juden Europas)。記念碑といっても、ただ通りかかっただけでは何なのか分からない。高さの異なる長方形の石がただ並んでいるだけの広場。アートのようにも見えるし、暮石のようにも見える。
14. ティーアガルテン
ウンター・デン・リンデンからブランデンブルグ門を通過すると、ティーアガルテン(Tiergarten)がある。端から端まで4kmもある公園だ。「ベルリンマラソン」のスタート・ゴール地点でもある。
15. ソビエト戦争記念碑
ウンター・デン・リンデンからブランデンブルグ門を通り、ティーアガルテンに進んでいくと、右手にソビエト戦争記念碑(Sowjetisches Ehrenmal im Tiergarten)が見える。ます。巨大なコンクリートの塊で出来た、非常に生々しい記念碑だ。その手前には戦車が展示してある。戦車が向いている方向が「ベルリンマラソン」のフィニッシュ地点、いろいろ考えさせられる。
16. ベルリン・フィルハーモニー
ティーアガルテンの隣にある黄色い屋根の建物。何だろうとのぞいてみたら、世界有数の交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー(Berliner Philharmonie)のコンサートホールだった。大指揮者カラヤンにちなんだ「ヘルベルト・フォン・カラヤン通り」に面している。
17. 戦勝記念塔
ティーアガルテンの中央に立つ高さ67mの記念塔。こちらは、デンマーク戦争、普仏戦争などの勝利を記念して1872年に完成した、戦勝記念塔(Siegessäule)だ。塔の中は螺旋階段になっており、展望台まで上ることができる。
18. カイザー・ヴィルヘルム記念教会
ティーアガルテンから少し距離があるが、カイザー・ヴィルヘルム記念教会(Kaiser Wilhelm Gedächtnis Kirche)はベルリン観光で外せない。第二次世界大戦の空襲により屋根の部分がえぐられるように崩れ落ち、その姿を今でも残している。正面のステンドグラスも壊れたまま。「ベルリンマラソン」の35km地点でもある。
お役立ち情報
今回紹介したコースからは外れているが、ベルリンのおすすめ観光スポットをあと2つ紹介する。
イースト・サイド・ギャラリー
冷戦時代に東西ベルリンを分断していた「ベルリンの壁」が見たければ、イースト・サイド・ギャラリー(East Side Gallery)がオススメだ。高さ約3m、全長1.3kmの壁に、101枚のアートが描かれており、歴史とアートが同時に楽しめる穴場スポットだ。最寄駅は、ベルリン東駅(Ostbahnhof)。
テンペルホーフ空港跡地
かつてベルリンの空の玄関口だったテンペルホーフ空港(Flughafen Berlin-Tempelhof)は建築が素晴らしい。写真はメインロビーで、建築家エルンスト・ザーゲビールによるもの。今は空港として機能していませんが、建物や格納庫、看板などは当時まま残されている。2018年に開催された「ベルリンマラソン」のEXPO会場としても使われていた。最寄駅は地下鉄のプラッツ・デア・ルフトブリュッケ駅(U Platz der Luftbrücke)。