
Garminウォッチで「Suica」を設定・利用する方法
2020年5月より、Garmin(ガーミン)のスマートウォッチで交通系ICカード「Suica」が利用できるように!発行やチャージ、電子マネーの利用はできますが、定期券の購入やネット決済には対応していません。
この記事では、Garminスマートウォッチで「Suica」を使うために必要な機種・設定・使い方について、わかりやすく解説します。
Garmin x Suicaでできること
2020年5月21日より、Garminスマートウォッチの一部機種がついに交通系ICカード「Suica」に対応しました。
これによりGarminスマートウォッチでも、Apple Watchと同じように、「ピッ」と端末にかざすだけで電子マネーの決済ができるようになりました。
Garmin x Suicaデビュー!これでスマホを忘れても、コンビニ・自販機でドリンクが買える! pic.twitter.com/WPI4Vv2Aqy
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) May 23, 2020
ただし「Suica」のすべての機能が使えるわけではないことに注意。Garminスマートウォッチで利用できるのは、発行・チャージ・利用・残高表示など、電子マネーの基本的な機能に限定されます。
以下は、JR東日本のプレスリリースより。
Garminで利用できる「Suica」の機能
「店頭での現金チャージ」と「券売機等での現金チャージ」は、Garminスマートウォッチのみで利用できます。それ以外は「Garmin Connect Mobile」が必要です。
機能・サービス | 備考 |
---|---|
新規発行 | 発行と同時に最低 1,000 円のチャージが必要 |
クレジットカードによるチャージ | Google Pay(Google アカウントに登録されているクレジットカード)からのチャージを行う |
店頭での現金チャージ | |
券売機等での現金チャージ | 一部の駅に設置されているトレイ型の券売機等 |
SF(電子マネー)による鉄道利用 | バス利用も可 |
SF(電子マネー)でのお買いもの | |
残額表示 | ウェアラブルデバイスでも表示可 |
履歴表示 | 前日分までの表示 |
払いもどし | 手数料(220 円)が必要 |
タッチで Go!新幹線 | 券売機での利用開始登録が必要 |
新幹線 e チケットサービス | えきねっとへの申込が必要 |
JRE POINT のポイントを貯める | JRE POINT WEB サイトでの登録が必要 |
スマート EX | 東海道・山陽新幹線のサービス |
Garminで利用できない「Suica」の機能
機能・サービス | 備考 |
---|---|
銀行チャージ | |
再発行 | |
機種変更による残額引継ぎ | |
定期券の購入 | バス定期券も不可 |
Suica グリーン券の購入 | |
ネット決済 | |
JRE POINT によるチャージ | |
エクスプレス予約 | 東海道・山陽新幹線のサービス |
対応機種
2020年5月21日時点で、以下の10シリーズが「Suica」に対応しています。最新の対応機種一覧は公式サイトで確認できます。
- Approach S62 シリーズ
- fenix 6X シリーズ
- fenix 6X Pro Dual Power シリーズ
- fenix 6S シリーズ
- fenix 6 シリーズ
- Legacy シリーズ
- Venu シリーズ
- vivoactive 4/4S シリーズ
- vivomove 3/3S シリーズ
- vivomove Style/Luxe シリーズ
僕が利用している「fenix 6X」は対応していました!
というわけで早速、「fenix 6X」に「Suica」を設定してみます。
初期設定
Garminスマートウォッチに「Suica」の設定方法は以下のとおり。設定には、Garminスマートウォッチと「Garmin Connect Mobile」の同期が必要です。
- ソフトウェアを更新する
- Garmin Payを設定する
- Suicaを発行する
ここでは、「iPhone 11 Pro」を使って設定します。
ソフトウェアを更新する
スマートフォンで「Garmin Connect Mobile」を起動し、設定>Garmin Payを選択します。「Suica」を設定するには最新のソフトウェアをインストールする必要があります。
Garmin Payを設定する
ソフトウェアの更新が終わったら、再度Garmin Payのページへ。初めて利用する場合は4桁の「パスコード」の入力を求められます。パスコードは、Garminスマートウォッチで決済する際に必要になります。カードの種類は「交通」、交通系ICカードは「Suica」を選びます。
Suicaを発行する際に、氏名・生年月日・性別・電話番号を入力します。Suicaを発行するためには、最初に最低1000円をチャージする必要があります。Garmin Payと連携している「Google Pay」で支払います。
Suicaを発行する
チャージが完了すると、GarminスマートウォッチにSuicaが発行されます。同期が完了すると、チャージ残高が「1000円」と表示されました!最新の残高や利用履歴は「Garmin Connect Mobile」で確認できます。
残高が足りなくなったr、「Garmin Connect Mobile」でチャージができます。
使い方
それでは早速、Garminスマートウォッチで「Suica」の電子マネーを使ってみます。
以下は、「fenix 6X」で「Suica」を起動する方法です。左上のボタンを長押ししてメニュー画面を開き、「ウォレット」を選択します。
パスコードが求められるので、初期設定で登録した4桁の数字を入力します。
「読み取り部分にかざしてください」が表示されている間に、「ピッ」とかざして電子マネーの決済を行います。
動画でもご覧ください。
Garmin x Suica使い方。ボタン長押し→ウォレット→かざす pic.twitter.com/l6cV4TrEEm
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) May 23, 2020
なお、「ラピッドパスコード」に設定すると、パスコードを入力せずに「ピッ」とかざすだけで決済できます。
Garmin x Suicaでミネラルウォーターを購入。ラピッドパスコードをONにすればウォレットを起動せず、そのまま「ピッ」とかざすだけで決済できました!残高も表示されるんですね pic.twitter.com/fw0Mfif9LP
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) May 24, 2020
使ってみた感想
早速、近所のスーパーでコカ・コーラを1本買ってきました。
実際にGarminスマートウォッチで「Suica」を使ってみた感想としては、読み取りの感度は良いです。かざして1秒以内に反応しました。
ただ、iPhoneのモバイルSuicaと連携できないのが残念ですね。結局、新しいSuicaを発行することになるわけですから。
僕はランニング中に必ずiPhoneを携帯するので、Garmin x Suicaの出番はそう多くはないと思います。手ぶらで走りたい時、iPhoneを忘れてしまった時の緊急用に利用する感じですかね。
とはいえ、Garminユーザからすると「Suica」が使えるようになるのは素直に嬉しいです。
まとめ
以上、Garminスマートウォッチで「Suica」を使うために必要な機種・設定・使い方について、わかりやすく解説しました。
2020年5月より、Garmin(ガーミン)のスマートウォッチで交通系ICカード「Suica」が利用できるように!発行やチャージ、電子マネーの利用はできますが、定期券の購入やネット決済には対応していません。