年695ドルでエントリーし放題!定額制のマラソン大会申込サービス「Racepass」始動
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2017年5月9日、アメリカのベンチャー企業が定額制のマラソン大会申込サービス「Racepass」を開始しました。
ランナーは「Racepass」に登録して年額695米ドル(8万円)+税を支払うと、追加料金なしで対象のマラソン大会に無制限で参加することができます。現時点で5,000以上のマラソン大会が対象、そのほとんどが北米の大会です。登録するメリットとしては、個人情報を一元管理できること、参加すればするほど参加費がお得になること、が挙げられます。
画期的なサービスではありますが、どんなマラソン大会が対象なのか、定額制は本当に得なのか、などランナーの視点で気になる点を調べてみました。
Racepassのしくみ
ランナーは次の3つの有料プランから選べます。
- コンテンダー:年額195米ドルで3大会まで申込可能
- アスリート:年額295米ドルで5大会まで申込可能
- プロ:年額695米ドルで無制限に申込可能
ちなみに現時点では「プロ」の有料プランは売り切れとなっています。想定以上の登録数があったことが伺えます。
フルマラソン、ハーフマラソン、10キロ、5キロ、ファンランが対象なので、フルマラソン2大会とハーフマラソン1大会といった組み合わせも可能です。
使い方は簡単。最初にアカウントを作成します。Facebookアカウントも使えますが、今回は個別に作りました。
次に大会エントリーに必要な情報を入力します。すべて入力するのに5分もかかりませんでした。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 緊急連絡先(続柄)
- Tシャツのサイズ(参加賞)
- 性別
この時点では、無料体験登録(Free Trial)を選択すれば有料プランに登録する必要はありません。登録が完了すると、プロフィール画面へ移動します。エントリー済みの大会(Registered Race)と、居住地の近くの大会一覧(Suggested Races Near You)が表示されています。
レース登録(Add Race)のボタンをクリックすると、大会検索ページへ移動します。しばらくすると、地図上にエントリー可能な大会が数とともに表示されます。ほとんどが北米の大会ですね。
ちなみに日本の対象マラソン大会は「Okinawa Marathon」のみでした。こちらは登録(Register)ボタンが表示されますが、クリックすると「すでに終了しました」のメッセージが表示されます。
いずれにしろ、日本のマラソン大会は「おきなわマラソン」しか選択肢がないので、日本のランナーにはメリットがないですね。。
どんな大会に参加できるのか?
ざっと検索してみましたが、ワールド・マラソン・メジャーズ(世界6大マラソン)を含む世界トップクラスのマラソン大会は対象外でした。こういうマラソン大会は、単独で募集しても余裕で人が集まりますからね。
世界トップクラスではないけど、そこそこ知名度のある大会は対象だったりします。
- パリマラソン
- プラハマラソン
- ウィーンマラソン
- ストックホルムマラソン
- ホノルルマラソン
定額制はどれくらいオトクなのか?
例えば、これらのマラソン大会(フルマラソン)に個別に申し込むと、合計で460米ドルかかります。ちなみに海外のマラソン大会では、申し込むタイミングが早ければ早いほど安く申込ができます。以下の金額は、最安のアーリーエントリー価格です。
Racepassの「アスリート」プランに登録すれば、これらの5大会に295米ドルでエントリーできます。かなりお得ですね。
- パリマラソン(90米ドル)
- プラハマラソン(70米ドル)
- ウィーンマラソン(80米ドル)
- ストックホルムマラソン(95米ドル)
- ホノルルマラソン(125米ドル)
ワンポイントアドバイス
以上、定額制のマラソン申し込みサービス「Racepass」を紹介しました。対象のマラソン大会のほとんどが北米やヨーロッパなので、日本のランナーにはあまりメリットが感じられないと思いますが、今後の展開に期待します。
英語のプレスリリース記事はこちら。