中朝国境「図們江」の走り方:安全だがパスポートは必須

図們(ともん)は中国・吉林省の東部に位置し、北朝鮮南陽市と隣接する中朝国境地帯の街。図們江(ともんこう)は図們市と南陽市の間を流れる川で、周辺は公園が整備されている。中国出身の妻の実家を訪れた際に、図們江を走ってみたので紹介する。

新版 北朝鮮入門

この記事の著者:とも(tomo)

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この記事の目次

アクセス

日本から図們へ行くには、最寄空港の延吉空港を利用する。2019年までは関西国際空港〜延吉空港の直行便が飛んでいたが、今はないので北京や上海などの大都市を経由することになる。延吉空港から図們までは車で1時間ほど。

図們江の対岸は北朝鮮なので、普通の日本人の感覚からすると「危なくないのか?」と不安に思うだろう。僕も最初は怖かったが、朝鮮半島の南北国境地帯とは異なり、中朝国境地帯は至って平和で友好的である。

とはいえ、数百メートル先の北朝鮮側には監視台が見えるので、まったく不安じゃないといえば嘘になる。

コース

今回は、図們江の国境沿いの公園を走ってきた。園内にはウォーキングを楽しむ人はたくさんいるが、ランニングをしている人はいない。

一応、距離表示(200m)が書かれた看板も立っていた。

所どころに塀のない場所があります。川の向こうは北朝鮮。よく見ると、鉄条網が張り巡らされている。この辺りは、北朝鮮からの密入国者・脱北者が多く、中国当局に見つかると強制的に送り返されるとのこと。

北朝鮮側には白い監視台が見えます。こちらに銃口が向けられているのではと思うと怖い。猛スピードで走ると脱北者と間違われる危険があるため、スロージョグで通過することにした。

園内には公衆トイレもある。近年、中国では地方都市でも水洗トイレが普及しているが、ここは昔ながらの穴式トイレでした。しかも扉がないので、大をするときは他人の目が気になる。

お役立ち情報

図們の観光資源のひとつに「北朝鮮ウォッチング」というものがある。地元の中国人のみならず、米国人やロシア人が、中国側から北朝鮮を見物(=ウォッチ)するために、ここ図們江の公園を訪れる。

図們江のクルージングツアーもありました。万が一、転覆して対岸に流れ着いてしまったらどうするんだろう…と考えると怖くて乗れない。

図們観光の極めつけが、国境線を見学。中国側の図們と北朝鮮側の南陽は橋でつながっており、入場料を払えば橋の真ん中にある国境線まで歩いて行ける。もちろん、国境を越えるのはNG。しかしあまりにも平和で長閑なので、逆に拍子抜けする。

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